イベント実施報告

「有識者対話「中央アジア+日本:現在の傾向と展望」」への登壇およびトルコ・ウズベキスタンのシンクタンクとの意見交換会実施報告

2025-03-05
  • twitter
  • Facebook

2025年3月6日にカザフスタンの首都アスタナにて開催される「有識者対話「中央アジア+日本:現在の傾向と展望」」に吉田朋之当研究所長が登壇する機会を捉え、同年3月4日から9日にかけて吉田所長および田島理博当研究所研究員がトルコ・カザフスタン・ウズベキスタンを訪問、現地の研究機関と意見交換会およびラウンドテーブルを実施しました。

本訪問では、上記対話に参加したほか、トルコ経済・外交政策研究センター(EDAM)、ウズベキスタン外務省附属国際関係情報分析センター(IACIR)、中央アジア国際研究所(IICA)とそれぞれ協議を行い、ロシアによるウクライナ侵略に起因するユーラシアあるいは環黒海の地域情勢、米露関係をはじめとする国際情勢認識、「中央アジア+日本」枠組みの文脈からの中央アジア各国と日本関係の展望などについて議論を交わしました。(以下時系列順)

1)トルコ経済・外交政策研究センター(EDAM)とのラウンドテーブル

3月5日、吉田所長と田島研究員はイスタンブールのトルコ経済・外交政策研究センター(EDAM)を訪問し、意見交換を実施しました。ロシアによるウクライナ侵略や米露関係をはじめとする国際情勢認識、ルールに基づく国際秩序やグローバル・ガバナンスの危機に対する対応、環黒海地域に於ける政治・安全保障動向、中央アジアやロシアに対する日本・トルコの政策等について活発な議論を交わしました。

2)「有識者対話「中央アジア+日本:現在の傾向と展望」」への登壇

2024年に「中央アジア+日本」地域枠組みが20年の節目の年を迎えたことを受け、カザフスタン大統領附属戦略研究所(KazISS)およびマクスト・ナリクバエフ大学、在カザフスタン日本国大使館の共催で、3月6日に首都アスタナにて「有識者対話「中央アジア+日本:現在の傾向と展望」」(Expert Dialogue «Central Asia + Japan:Current Trends and Prospects») が行われ、吉田所長と田島研究員が参加しました。

吉田所長はセッション2「日本の対中央アジア政策」に登壇し、大国間競争の激化で地政学的重要性が増す中央アジアに対する日本の視点について報告を行うとともに、中央アジア5か国の連結性の重要性や「中央アジア+日本」枠組みの今後の発展可能性、グローバルな課題におけるパートナーの可能性について考え方を説明し、参加した中央アジア5か国および日本の有識者らと間で活発な議論を行いました。

また、アスタナ訪問に合わせ、同市内にある日本人抑留者慰霊碑に献花を行いました。



参考:
https://kisi.kz/biz-ushin-zhaponiya-manyzdy-investor-gana-emes-sonymen-katar-tehnologiya-generatory-astanada-ortalyk-aziya-zhaponiya-saraptamalyk-dialogy-otti/

https://astanatimes.com/2025/03/experts-urge-focus-on-human-capital-devt-multilateralism-for-stronger-japan-central-asia-ties/

3)ウズベキスタン外務省附属国際関係情報分析センター(IACIR)・ウズベキスタン有識者とのラウンドテーブル

3月8日、吉田所長と田島研究員は、ウズベキスタン外務省附属国際関係情報分析センター(IACIR)を訪問し、同所にて現地研究機関・大学関係者の代表を一堂に招いた意見交換会を首都タシケントで実施しました。

冒頭、吉田所長から、アジア・太平洋地域における政治安全保障環境、ロシアによるウクライナ侵略に起因するユーラシア地域情勢の変動、そして「中央アジア+日本」枠組みの文脈からの日本・ウズベキスタン関係の展望などについて講演し、続いて参加者との間で活発な意見交換を行いました。



参考:
https://www.jiia.or.jp/eventreport/20240711-01.html

4)中央アジア国際研究所(IICA)とのラウンドテーブル

3月8日、吉田所長と田島研究員は、ウズベキスタンのシンクタンクである中央アジア国際研究所(IICA)を訪問・意見交換会を首都タシケントで実施しました。
「中央アジア+日本」枠組みの下での日本の役割や、日・ウズベキスタン関係の現状と展望について忌憚のない議論を交わしました。