インドネシアのシンクタンクForeign Policy Community of Indonesia(FPCI)所長Dino Patti Djalal氏(元駐米インドネシア大使)を迎え、日本国際問題研究所は佐々江賢一郎理事長、菊池努上席客員研究員(青山学院大学名誉教授)、石井正文客員研究員(元インドネシア大使)、高地雅夫領土歴史センター長、玉水玲央研究員が出席し意見交換を実施しました。
Djalal所長は今回スシロ・バンバン・ユドヨノ前大統領の来日ミッションの一員として来日したもので、当研究所が2022年度より実施している「アジアからの若手フェロー招聘事業」でもインドネシア側パートナーとして協力関係にあるシンクタンクでもあることから、本招聘事業の今年度参加メンバーでもあるCindy Mandagi氏も会議に同席しました。
米国、欧州及び中国との関係が特に話題になりましたが、FPCIからは、不安定な政治状況が続く米欧中関係に比して、ASEANとしてはミャンマー等の様々な問題を抱えつつも、加盟国が一定の連携を維持し総じて前向きに進んでおり、各国間の関係も安定していることが、先日のASEAN未来フォーラム(於ハノイ)の内容も含めて説明がありました。
当研究所からは、他地域が対立と分断を深めるなかで、ASEANとの長い期間をかけて発展させてきた信頼関係は重要であり、今後も更に発展させていきたいとの意見を伝えました。