日本国際問題研究所は2025年3月22日に、沖縄県座間味村にて、座間味村との共催で「琉球王国と海―絵図で考える慶良間の船乗りたち―」を実施しました。
当研究所は、日本の領土・歴史に関する調査研究およびその発信を実施しております。その一環として、琉球人が、彼らの活動の場である海域(泊・慶良間諸島・久米島・尖閣諸島・福建)をどのように認識してきたのかを明らかにするため、高良倉吉・琉球大学名誉教授を主査とする「尖閣資料検討会」を2022年4月に組織、「渡閩航路図」をはじめとする琉球王国時代の海図・絵図の分析を続けてきました。
今回は分析の現時点における成果をオンラインで発信するとともに、「渡閩航路図」をはじめとする絵図のレプリカや解説パネルを会場に展示。地元の皆様との活発な議論を行いました。
なお、翌日の23日には、ワークショップで得られた情報を踏まえ、実際に古文書に示された航路を辿る海域調査を実施しました。
・登壇者
高良倉吉(琉球大学名誉教授)
宮里哲(座間味村長)
山田浩世(沖縄県立芸術大学准教授)
・展示解説
麻生伸一(琉球大学教授)
黒嶋敏(東京大学教授)
前田舟子(沖縄大学准教授・解説パネル展示のみ)
田名真之(沖縄県立博物館・美術館前館長)
「公開ウェビナー 琉球王国と海―絵図で考える慶良間と船乗りたち―」
ワークショップ講演会(3月22日(土)①13:30~14:00、②17:00~17:30)
ワークショップ展示解説(3月22日(土)①14:00~15:00、②17:30~18:30)
海域調査(3月23日(日)8:30~12:00)