当研究所では、1987年6月、所内に「アジア太平洋研究センター」(Center for Asia-Pacific Studies = CAPS)を設置し、アジア太平洋諸国に関する研究をいっそう強化・拡大してきました。
冷戦構造の崩壊はアジア太平洋地域にも大きな影響をもたらし、またアジア太平洋地域自体の急速な経済発展もあり、この地域では中国の経済発展とそれが中国の今後に与える影響、北朝鮮情勢、さらにはASEAN諸国の軍備近代化や、政治・経済的な枠組みの変化など、今後もその動向には目を離せない状況にあります。
当センターではそのようなことを踏まえ、毎年多数の研究プロジェクトを実施し、アジア太平洋諸国の地域別研究のみならず、アジア太平洋の安全保障や経済協力など、総合的な研究も行っています。さらに、国内における研究だけでなく、現地調査も積極的に行い、アジア太平洋諸国の研究機関との交流も盛んに行っています。
近年における研究プロジェクトとしては、
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「システム転換期中国の研究:中国外交の国内的文脈研究会」
「東アジア地域秩序とASEAN」
「朝鮮半島の予防外交と危機管理:北朝鮮危機と日米韓関係」
「アジア太平洋地域における国際情勢」
「アジア太平洋の包括安全保障」
「国際関係の変容と地域組織・地域制度に関する調査研究」
「南アジアにおける相互理解と協調の戦略」
「SAARCにおける文化面での協力の実状および日本とSAARC諸国との文化交流の展望」
「薬物事犯」
「SAARCにおける協力の実態」
等を行っています。
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